省エネ・節電のポイント「その他負荷機器編:低圧負荷機器1」

低圧受電のお客さまもご参照ください

1.コンプレッサの圧力配管の空気もれはないですか? コンプレッサの吐出圧力は適正ですか?

チェックポイント

  1. 配管、弁、バブル、フランジ等の接合部など圧縮空気系統からの空気漏れがあると、コンプレッサの運転効率が悪くなります。
  2. 機器を運転するのに必要な空気圧以上にコンプレッサの吐出圧力を上げると、コンプレッサの消費電力が大きくなります。

    吐出圧力と動力比の図。出典:省エネルギーセンター資料

  3. コンプレッサの吸気温度を下げると、電気使用量が削減されます。

    (参考)25℃70%RHの空気を吸気した場合の乾き質量あたりの動力に対する比。出典:省エネルギーセンター資料

改善方法

  1. 圧縮空気を使用する機器が稼動していないとき(休日、昼休みなど)に、規定圧力到達後にコンプレッサを停止して、時間とともに空気圧がどれぐらい下がるか確認します。
  2. 空気圧低下が激しいときは、シューッと漏れる音を聞きながら、空気漏れ箇所を調査します。

    高圧受電のお客さまへ

    空気漏れ箇所を調査する会社は、当協会にご相談ください。当協会が窓口となって調査会社を紹介いたします。

  3. コンプレッサの漏れを減らす対策として、使用しない機器付近のバルブは閉めておきます。
  4. 機器を運転するのに必要な空気圧とコンプレッサの吐出圧力を確認します。
  5. コンプレッサの吐出圧力が高いときは、調整します。
  6. 朝の起動時間、昼休み後の起動時間は、機器の使用時間の直前とします。使用可能となるまでの所要時間を計っておき、その時間前に起動します。
  7. 空冷式コンプレッサの場合、コンプレッサ室などの設置場所の換気方法を見直し、温度を下げます。吸気量と排気量を確認します。

注意事項

コンプレッサ固有の圧力特性等に合わせた調整が必要なため、事前にメーカーへの確認が必要です。

2. 複数台のコンプレッサ、集塵機をまとめましょう

チェックポイント

  1. 1台の機器に1台のコンプレッサを使用していて、同じような機器が複数台ある場合、コンプレッサを共用することでコンプレッサの運転効率が改善されます。
  2. 複数の集塵機の集塵ダクトを共用して、集塵機の運転台数を減らすことができます。

改善方法

  1. レシーバタンクを設置して、複数のコンプレッサの配管をレシーバタンクに接続して、各機器にはレシーバタンクから空気を供給します。
  2. 複数のコンプレッサの運転を負荷に応じてインバータ制御します。

    対策後:使用側の負荷(空気量)に応じてコンプレッサの台数制御を実施することで、省エネになります。※ピーク負荷60~80%で5台の台数制御を行った場合の図。出典:省エネルギーセンター資料

注意事項

空気圧により機器の運転に支障が生じないか、機器メーカーと事前協議してください。

3. 温水、冷水、蒸気の配管に断熱材処置がされていますか?

チェックポイント

空調機器だけでなくボイラー、温水器などで使用される温水、冷水、蒸気の配管は、断熱材でカバーされていないとエネルギー輸送の損失が増えます。

改善方法

構内で使用されている温水、冷水、蒸気の配管に断熱材が使用されているか、断熱材が老朽化していないかを点検します。

注意事項

隠れた箇所の温水、冷水、蒸気の配管も点検忘れがないようにします。

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