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- 低圧受電のお客さまもご参照ください
3. 明るすぎるところ、暗すぎるところはないですか?
最適な照度とは
最適な照明とは、必要な場所に必要な明るさがあることと、不要な場所に無駄な明るさがないことです。
このため照明器具の台数は、照明する場所の広さ、作業内容、使用目的で変える必要があります。
作業者の意見を充分に聞き、作業に支障がないような照度、器具の台数、位置を決めましょう。
出典:省エネルギーセンター資料明るい、暗いは、必ず作業箇所の照度を測定して、作業者の意見を聞いて判断してください。
例えば、同じ照度でも高年齢になるほど見えにくくなる傾向があります。また晴れの日、曇りや雨の日で外からの光の量も変わるため、いろいろな状況を想定してください。
照明器具の高さによっても作業場の照度は変わります。
天井の照明器具を低くするほうが明るくなりますが、照明範囲が狭くなりますので、周辺は暗くなります。
照明器具を選定するときは、照明器具と高さを変えて、照度を実測して判断することをお勧めします。
高圧受電のお客さまへ
照度の測定は当協会にお任せください。
当協会では電気関係の測定だけでなく、CO2などの環境測定も行っています。測定費用については、当協会へお問い合わせください。
照度測定の結果を参考に次の事項を検討してください。
- 作業内容、作業スペースや何を照明するのか、どれぐらいの照度が必要かを確認して、照明器具、照明方法を定める。
- 照明器具の個数(台数)、種類を定める。
- 照明器具を間引く。(電球を取り外す)
- 照明器具の高さを下げる。
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外光が入る窓際の照明器具については、晴天時は消灯できるように回路にスイッチを取付ける。または、器具ごとにダルマスイッチまたはキャノピースイッチを取り付けて、こまめに消灯する。
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人感センサーを取り付ける。
人感センサー点灯照明(調光機能タイプ)最大30%省エネ。バックヤード、トイレ、ロッカールームなど、つい消し忘れてしまう場所など、人感センサーにより消し忘れを防止します。また、不在時は25%調光で点灯するため、女性が一人で立ち入る場所など、暗闇の恐怖感も軽減します。調光機能
人がいる時は100%点灯。
人がいない時は25%調光
ON-OFF機能
人がいる時は100%点灯。
人がいない時は消灯
出典:パナソニック株式会社資料
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手元照明を使用する。(局部照明)
従来の照明方法は、部屋全体を天井照明で照らしますが、部屋全体の照明器具を少なくして、作業の手元などを照らす局部照明を組み合わせて省エネを図る方法もあります。タスク・アンビエント照明といいます。- ※
- タスクは視対象物のこと、アンビエントは作業者の周辺のことです。
従来照明方式とタスク・アンビエント照明
従来照明方式
タスク・アンビエント照明
- 作業場所によっては、部屋全体の照明が不要なときがあります。できるだけ照明回路は、細かく分割できるようにスイッチを付けることをお勧めします。
- 作業者の年齢などを考慮して、必要照度を定めてください。作業対象の物が小さかったり細かい場合、また高齢者が多いと通常の1.5倍の照度が必要になります。
- 照明スイッチに必ず回路表示をしてください。
- 使用しない照明は、必ず消すという習慣を徹底してください。
- 電球を取り外しても節電にならない種類の照明器具があります。また安定器が過熱するもの、2灯用の1本だけをはずすと電球の寿命が短くなるものがあります。詳しくは、当協会の技術員にお尋ねください。
- 照明器具を間引くときは、非常用照明器具は対象外にしてください。
- 蛍光灯の場合、短時間内での入り切りを頻繁に繰り返すと、電気料金の削減にはなりますが、電球の寿命は縮まります。
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